【実績公開】日経225オプション編 月報:11月は1354万円の損失、12月は12万円の利益
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11月の日経平均相場(平成バブル期以来の高値更新)
1996年7月以来の高値を連日で更新し、10月24日に日経平均連騰の最長記録を過去最長の16連騰に伸ばしました。
情報源: SBI証券
2017年11月は、月間で1354万円の損失(2017年1月~11月の通算で1211万の損失)
それでは、私の投資体験談として、投資実績を公開します。2017年11月(決済受渡日基準)は、月間でマイナス1354万円でした。
最長記録更新の連騰が始まる前にリスク管理せずにコールを9月中旬に売り建ててしまったのが最初の失敗。そして、調整である程度反落したら損切りしようという甘い考えでいたことも大失敗でした。
9/29から新規のコール売り建てを停止し、新規のプット売り建てについてはリスク管理用のプット買い建てと同枚数のセットでのみOKという対応を行いましたが、結局9月中旬に安易に売り建てた建玉を損切りできずに11月SQ日を迎えることとなり、大きな損失を出しました。
現物の株式が急騰して保有していた株を一部を利確したりで11月の実現損益分はトータルでプラスですが、含み損益も加味した総資産では11月末時点ではマイナスとなりました。
失敗原因とその対策の考察
リスク管理の問題点について、失敗原因とその対策について考察してみました。
失敗原因①;リスク管理の問題点【損切り】
【損切り】失敗原因の考察
調べてみるといざというときに損切りできない根底には人間心理(認知バイアスやプロスペクト理論)が関係しているようです。事後に冷静になれば、あの時に損切りしていればいいだけとは思うのですが、まんまと損切りできない心理状態に陥ってしまいました。損失を回避しようとしてかえって損失を拡大させてしまいました。
【損切り】その対策の考察
いざという時はその時判断して損切りすればいいと思っていましたが、実際は冷静さを失い損切りできない心理に陥りました。
対策としては、あらかじめ損切り注文を逆指値で出すか、ショートとペアでロングを建ててロスカットできるようにするかだと思います。
前者の方は板が薄い場合に、指値の損切り注文が約定しないリスクと成行の損切り注文が論理価格に対して大幅に不利な価格で約定してしまうリスクがあります。
ということで後者のショートとロングのペアにすることで損切りをするようにすることにしました。
失敗原因②;リスク管理の問題点【資産クラスの偏り】
【資産クラスの偏り】失敗原因の考察
もうひとつの原因は「資産クラスの偏り」です。分散投資をした方が良いとは分かって実施していましたので、投資資金全体の大半を失うといったことにはなりませんでしたが、資産クラス毎の配分枠を定めていなかったために、それまで利益がでていた日経225オプション取引に資金が偏っていました。
短期間で大きく利益を上げた商品は、大きく損をするリスクもあります。資金が偏っていたために、今回失敗したときの投資資金全体に対するダメージが大きくなってしまいました。
【資産クラスの偏り】その対策の考察
とはいえ今のところ儲かっている商品に資金をついつい集中したくなるのも人間心理だと思いますので、リスク管理とのバランスを冷静に考えることが大切だと実感しました。
特性の異なる資産クラス(株式、債券、コモディティ、現金などの資産クラス)に分散投資し、さらに資産クラス毎の配分枠をあらかじめ決めておけば、「資産クラスの偏り」が生じた場合に気づいてリバランスすることができます。
今回の場合であれば、700万円ほどの利益が出たところで、資産クラス間のリバランスを行っていれば損失を小さくすることが出来ました。
資産クラス間のリバランスは、利益を最大化させる手段ではありませんが、リスクをコントロールするためには良い方法だと思います。
資産クラスの配分は「アセットアロケーション」とも言い、詳しくは下記の記事に記しました。
失敗の記事を書くのは楽しくないが、失敗を無駄にしないためにむしろ損した時の方が大事。
このブログを始めて日経225オプションでは毎月利益が出ていましたが、今月は大幅なマイナスでした。失敗の記事を書くのは楽しくないですね。書くのを止めようかとも思いました。
しかし、失敗したことを記事にして振り返ることは失敗を無駄にしないために大事なことだと思います。失敗を振り返ることで、今後同じような失敗を繰り返すリスクを低減できると思います。
失敗を振り返って無駄にしないということは、このブログを始めた狙いでもあります。というのもブログを始めるまでは失敗しても、その後成功か続いてたら失敗を振り返ることなく忘れてしまい、忘れた頃に同じような失敗を繰り返していました。失敗から目を背けずに取り組んで行こうと思います。
結果的に今回の失敗もいい経験になったと思います。今後に活かしたいと思います。
結局2017年間では、日経225オプション単独はマイナス、総資産はプラス
2017年間で、日経225オプション単独はマイナス、含み益を加味した総資産ではプラスということでなんとかなりました。
日経225オプションで大きな損をした翌12月は、対策としてショートとロングのペアを組んで取引をするように変更しました。その結果、12月は12万円ほどのプラスでした。 新しく変更した方法では損失が限定されるので大きく損失を出すことはなくなると思いますが、反対に大きく利益を上げることは難しくなるので、 日経225オプションについては今回で一区切りとすることにしました。
今年は日経225オプションで大きなの損失を出してしまい、11月末時点では総資産もマイナスだったので年間もマイナスに終わるのかと悔しく思っていましたが、他の投資の利益の方が大きかったので結局プラスで年末を迎えることができてほっとしました。
結果的に総資産では年間でプラスになったということは運が良かったということもあるとは思いますが、複数の資産クラスにある程度の分散投資をしていたことで助かったなというのが実感です。調子がいいから〇〇に一点集中というやり方だと駄目だったと感じています。来年も資産クラスが偏りすぎないように注意して運用していこうと思います。
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