「ポートフォリオ」と「アセットアロケーション」の違い
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投資をしていて気になった「ポートフォリオ」と「アセットアロケーション」の違いについて調べてみたのでまとめました。
目次
ポートフォリオ(保有銘柄リスト)
ポートフォリオ(Portfolio)は一般的には書類入れという意味でも使います。資産運用においてはポートフォリオは保有資産の構成のことです。
通常、個人の資産運用において、ポートフォリオは、運用資産(保有資産)の構成状況(組み合わせ)のことを意味し、その中身は、預貯金や債券、株式、投資信託、REIT、外貨預金、外国株式、金など実に様々なもので構成することができます。
情報源:iFinance
私の場合は、ソーシャルレンディングの分散投資を始めましたが、各ソーシャルレンディング会社の案件を証券会社のように複数の保有銘柄の一覧表示ができないので、自分で集計してポートフォリオを作成することにしたのが知ることになったきっかけです。
アセットアロケーション(資産配分)
アセットアロケーション(asset;資産 allocation;割当て、配分)は直訳すると資産配分。株式、債券、現金といった資産クラス(アセットクラス)毎の配分です。
個別の銘柄選択よりもアセットアロケーションの設定の方がトータルパフォーマンスに大きく影響するということで、まずアセットアロケーションの設定で資産クラス毎の配分という大枠を決めてから、資産クラス毎に銘柄選定を行ってポートフォリオを構成していくという順番でよいと思います。ポートフォリオと混同して用いられることもあるとは思いますが、ポートフォリオよりもアセットアロケーションの方が大枠の概念です。
【アセットアロケーション】
アセットアロケーション(資産配分) とは、投資家のリスク許容度、目標、時間軸に応じて、ポートフォリオ内の各資産の割合を調整することにより、リスクとリターンのバランスを取ろうとする投資戦略である。
アセットアロケーションの基本的な拠りどころは、異なる資産クラスは完全に相関がないリターンを提供するという概念である。したがって、ポートフォリオの多様化により、ポートフォリオ全体の期待収益の変動が抑えられるという点で、リスクは低減される。【資産クラス(アセットクラス)】
「伝統的な」資産クラスは株式、債券、および現金である。
資産クラスとは、共通/類似の法的な仕組みをもつ有価証券またはキャッシュ・フローを生成する契約/協定のグループである(例えば、多くの債券はリスクやリターンがそれぞれ異なっていても一つの資産クラスとして形成される。
情報源:wikipedia
アセットアロケーション(資産配分)は、投資の基本的な考え方の一つで、運用に伴う様々なリスクを低減しつつ、効率的なリターンを目指す上で、投資資金を複数の異なった資産(アセット)に配分(アロケーション)して運用することをいいます。これは、個別の銘柄選定より、全体の資産配分の方がトータル・パフォーマンスに占める寄与度が高いと言われます。
一般にアセットアロケーションは、投資プロセスの中でパフォーマンスへの影響度が非常に高く、運用資金の特性を勘案したリスク許容度を反映させる段階としても重要であることから、投資の意思決定プロセスの根幹をなす作業となっています。また、これを行うにあたっては、各資産のリスクとリターン、投資環境やマーケットの動向等だけでなく、各資産毎の相関関係、運用目的や資産状況など、様々なことを考慮して決定する必要があります。
情報源:iFinance
私の場合は、分散投資ということ自体は意識していましたが、配分率を定めてリバランスを行うといったことをやっていなかったので資産クラスに偏りが生じていたことが、アセットアロケーションについて調べたきっかけです。
「ポートフォリオ」と「アセットアロケーション」の違い
配分枠の例 | アセットアロケーション | ポートフォリオ |
配分25% | 株式 | A社株式 |
B社株式 | ||
C社株式 | ||
配分25% | 債券 | A国国債 |
B社社債 | ||
C社ローン債 | ||
配分25% | 現金 | 日本円 |
米ドル | ||
配分25% | コモディティ | 貴金属(金など) |
エネルギー(原油など) |
アセットアロケーションによる資産クラス間のリバランス
アセットアロケーションの概念は資産クラス単位の資産状況を把握し、資産クラス間でリバランスをする時に役立ちます。資産クラス単位で資産の把握をしていないとバランスが崩れているか分かりにくくなります。
チャートを見て売買のタイミングを決めると、売ろうかと思うけどまだ上がるかもとか、買おうと思うけどまだ下がるかもってためらっているうちにタイミングを逃した経験が私はあります。資産クラスの比率を見てリバランスの売買を行う場合は、「上がって高くなったときに売って、下がって安くなったときに買う」という基本的な戦略をとることになります。資産クラスのバランスが偏らないようにリバランスすることは長期的なリスク管理に繋がります。
情報源:SBI証券
これからはアセットアロケーションによる資産クラス間のリバランスを意識して、投資に取り組んでいこうと思います。
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