Segwit2Xの延期発表でビットコインは一時急騰からの一転急落、代わりにビットコインキャッシュが急騰。
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Segwit2Xの延期発表でビットコインは一時急騰で最高値更新
Segwit2Xの延期が発表されて、ビットコイン(BTC)の分裂リスクが後退したことで、ビットコインは発表直後に一時87.4万円まで急騰し最高値更新しました。その後も急騰前のレンジ相場で数日は80万円台をキープしていました。分裂リスクが後退したので、高値更新へチャレンジするかと思っていましたが・・・。
◆SegWit2x 延期声明に対する見解と対応方針について
SegWit2x によるビットコインのブロック高 494,784 に予定されていたハードフォークについて、SegWit2x プロジェクトの開発者を含む 6 人により延期声明*1 が発表されました。
当社は当該声明に賛同いたします。
ビットコイン・エコシステムにおいて、コンセンサスを得る方法を変更するには、マイナー、ユーザー、開発者、ウォレット提供企業、取引所といったステークホルダーの合意が必要になります。この合意が無い状態でのブロックチェーンの分岐は、ビットコイン・エコシステムを不安定にし、混乱をもたらします。分岐により発生するチェーンに Reorg*2やリプレイアタックに向けた対策*3 がなされない場合、どちらかのチェーンもしくは両方のチェーンの資産の価値が失われる、すなわちお客様の資産が突然失われる可能性があります。当社は、ハードフォークの内容がいかなるものであったとしても、上記のような合意が無い、あるいはお客様資産の保護に向けて十分に対策がなされていない分岐は、ビットコイン・エコシステムのために絶対に避けるべきであると考えています。
NYA*4は、まず SegWit そして続く「2x」と合意がとれたハードフォークを促すために締結されたものでした。SegWit については混乱なくハードフォークができたものの、続く「2x」については現時点でステークホルダーの合意がとれておらず、ビットコイン・エコシステムを不安定にする可能性が高いと思われます。当社は、今回の延期声明に賛同することにより合意のとれていないハードフォークを避け、ビットコイン・エコシステムの安定に寄与することができると考えています。
情報源: bitFlyer
◆ビットコイン反落、8000ドルへの進撃にブレーキ-分裂回避に失望も
仮想通貨ビットコインは9日に下落。8000ドルに向けた快進撃にブレーキがかかった。分裂が回避されたことで逆に失望した投資家もいるもようだ。
ビットコインは8日、ビットコインコミュニティーの1グループがいわゆる「ハードフォーク」の計画を取りやめ、再分裂を回避したとのニュースに反応して数分で急上昇、7882ドルに達し最高値を更新した。しかしすぐに上げを失い、欧州時間9日午前は分裂回避が伝えられる前に比べ約3%安となっている。
投機的な投資家の中にはハードフォークによってコインが追加生成されることに期待していた向きもあり、中止に失望した。分裂は混乱を招く可能性もあるものの、保有者にとっては無料で追加コインが手に入る機会になる。
8月のハードフォークで誕生したビットコインキャッシュは現在600ドル前後、10月に生まれたビットコインゴールドは140ドル程度で取引されている。
仮想通貨取引所ゲートコインのマーケティング責任者、トマス・グラックスマン氏は、分裂回避により「無料でコインが手に入らなくなったことへの失望」が値下がりした理由だろうと話した。
情報源:Bloomberg
私としてはSegwit2Xについては分裂でB2Xコインがもらえることよりも、リプレイアタック等の問題で相場が荒れる方が心配で、避難しようかガチホールドか考えてましたが、その一方でアグレッシブな投機家の人々は分裂しなかったことに失望したようです。
情報源: coinmarketcap.com
BTCがその後一転急落して、代わりにBCHが急騰。
ビットコイン(BTC)がその後一転急落して、代わりにダークホースのビットコインキャッシュ(BCH)が急騰しています。BTC比で一時17%まで急騰したあと14%付近でもみ合いになっています。1週間後に元に戻ってしまっているのかBCHの躍進はまだ続くのか気になります。
情報源: bitFlyer
BCH推進派のツイートをチェックしてみると、Bitcoin.comを運営するRoger Ver氏はBCHがBTCよりも手数料が安いことをアピールしたり、BTCを踏み台(シャトルの推進剤)に使ってやるぜといったタカ派ツイートを見せています。
If reality is contradicting your preconceived opinions then your premises are likely flawed. Study economics to understand why #BitcoinCash will win wider adoption than 1MB Segwit Bitoin shortly. pic.twitter.com/udirZ5hsBI
— Roger Ver (@rogerkver) 2017年11月10日
The venue for tonight’s meetup has changed to Santa Monica but everyone still gets a free $1 of #BitcoinCash. See you there!https://t.co/lqv9Hx1tWH pic.twitter.com/USTWpXMucS
— Roger Ver (@rogerkver) 2017年11月9日
その一方でBITMAIN社創業者のJihan Wu氏はライバル通貨にフレンドリーに接してBCHを良くしていきましょう的なハト派なツイートをしていますが、内心は如何に!?
BCH community needs to learn a hard lesson. Be friend with other competing coins, learn from them, and make BCH better. Don't play hatred, don't wish competing coins ill. Just wish and try to make BCH better.
— Jihan Wu (@JihanWu) 2017年11月10日
ネームバリューは元祖ビットコイン(BTC)が圧倒的ですが、BTCとは異なる思想を持って分裂したBCHがどこまで存在感を増すことができるのか注目しています。
仮想通貨の利益の投資先について
ビットコインをはじめとする仮想通貨は基本的にハイリスクハイリターンのキャピタルゲイン型の投資ですので、利益をそのまま仮想通貨へ再投資するとリスクも増大していきます。利益を再投資して「ガンガンいこうぜ」ってアツくなる気持ちを抑えて、仮想通貨の利益はできるだけソーシャルレンディング等のミドルリスクミドルリターンのインカムゲイン型の投資へ回すという投資方針でいこうと考えています。
ハイリスクハイリターンな投資はアーリーリタイアを目指すため
そもそもなぜ、ハイリスクハイリターンの投資も並行して行っているかといえば、それはアーリーリタイアを目指しているためです。インカムゲイン型の投資の中で比較的利回りの良いソーシャルレンディングですが、アーリーリタイアの資金をソーシャルレンディングだけの投資で回すと時間がかかり過ぎて、リタイア資金が貯まった頃には、定年が近づいてきてあまりアーリーではなくなってしまうのです(笑)
ということで、アーリーリタイアが目的ではなく、今の収入+αで生活にゆとりを得るために投資を考えている人でしたら、ソーシャルレンディング等のミドルリスクミドルリターンのインカムゲイン型の投資をオススメします。仮想通貨取引よりも損失を出すリスクはぐっと低くなります。
ソーシャルレンディング会社の情報については下記(ソーシャルレンディングのカテゴリー)をご覧ください。
注意事項
- 仮想通貨取引は、法定通貨取引(FX取引)よりもハイリスクハイリターンです。
- リスク対策として、他の案件にも資金を分散して投資することをおすすめします。
- 投資は自己責任で行ってください。
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