「金融緩和マネー、目詰まり=膨らむ預金、融資に回らずな状況」とソーシャルレンディングの拡大
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金融機関の預金の「預貸率」は2000年度末以降で最低を更新
金融機関の預金の「預貸率」は2000年度末以降で最低を更新し、日銀は資金需要を喚起するためマイナス金利政策までやりましたが、「預貸率」の観点では金融緩和は効果を発揮しているとは言いがたい状況ですね。
銀行は「預貸率」が低下しても、積極的に融資をするための対応をせずに、杓子定規な決まりに沿って貸し出しを行っているので、00年度末以降で最低を更新しているのではないかと思います。
そして、銀行が積極的に融資を行わないことによって、銀行の杓子定規な融資審査に通らない借手の資金調達の手段として、ソーシャルレンディングの需要があると考えています。銀行が対応しない資金需要に対してソーシャルレンディングが応えることは、経済にとっていいことだと思います。
緩和マネー、目詰まり=膨らむ預金、融資に回らず-預貸率、8年連続低下・全銀協
金融機関の預金のうち、貸し出しにどの程度回っているかを示す「預貸率」の低下が続いている。全国銀行協会の集計によると、全116行の2016年度末時点の預貸率は、前年度末比1.1ポイント低下の66.9%となり、00年度末以降で最低を更新した。日銀が大規模緩和で大量に供給する資金が融資に回らず、預金に滞留する「目詰まり」が起きている。
預貸率は00年度末に80%超だったが、最近は8年連続で低下。日銀は16年2月、資金需要を喚起するためマイナス金利政策を導入したが、下落に歯止めがかかっていない。情報源:時事ドットコムニュース
ソーシャルレンディングの市場規模は右肩上がりに拡大
「預貸率」の低下とは対照的に、ソーシャルレンディングの市場規模は右肩上がりに拡大していますね。
私は、社債で運用していた資金をソーシャルレンディングへシフトしました。最近は他の投資で得たキャピタルゲインの一部も今後インカムゲインを増加させるためにソーシャルレンディングへ投資しています。
ソーシャルレンディングの市場規模の拡大に対して、銀行預金からソーシャルレンディングへのシフトした資金がどの程度の割合なのかは分かりませんが、ソーシャルレンディングの投資案件の説明ページで、投資金額を入力すると利息が銀行定期預金と何円ぐらい違うのか比較するのをよく見ますし、銀行預金からある程度資金をシフトした人もかなりいるのではないでしょうか。
クラウドファンディングは、米国発祥のサービスと言われ、「Crowd」(=群衆)と「Funding」(=資金調達)を掛け合わせた造語で、資金を必要とするプロジェクト等がインターネットを介して不特定多数の人々から比較的少額な資金を幅広く調達する手段を意味する。
我が国では、超低金利時代からマイナス金利の時代に突入し、更にその勢いは増している。支援を求めるプロジェクトには大型案件も増え、購入型においては 2017 年に 1 億円超のプロジェクトも誕生した。情報源:矢野経済研究所
ソーシャルレンディングへの投資について
私はリスク分散のために、複数のソーシャルレンディング会社へ資金を分散して投資しています。ソーシャルレンディング会社の情報や私の投資実績については下記(ソーシャルレンディングのカテゴリー)をご覧ください。
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